ファームウェアは常に最新にするべきなのか

ファームウェアは常に最新にするべきなのか

身近なところだとスマートフォンやPCなんかにもある「バージョン」これらの定期的な最新版の更新通知が来ると思います。
果たしてなにも考えずとりあえず最新にしておけばよいのでしょうか?

●そもそもファームウェアとは?

ファームウェアとは上の図にあるようにソフトウェアのひとつですが、Windowsなどで普段使用しているソフトウェアと違い、ユーザーが直接目にすることはありません。
ユーザーが直接目にしない、では何をしてくれているソフトウェアなのでしょうか。
簡単に言うと「ハードウェアを動かすためのソフトウェア」です、ここでPCを動かしているのはOSではないのか、OSと同じものなの?といった疑問も出てくると思います。

OSはパソコンなどの基本的な動作を制御し、ソフトウェアが動作する環境を提供しています。
ファームウェアは特定のハードウェアを動かすためのソフトウェアで、製品ごとに最適化されています。
つまりOSはA社、B社、C社どのPCでも動きますがファームウェアはA社、B社、C社のPCそれぞれに適した別のモノが入っており各機器に最適化されて動いています。

●常に最速で最新にするべきなのか

ファームウェアを更新する主な理由はセキュリティー対策・デバイス性能の向上の2つがあげられます。

セキュリティー対策は文字通りの意味でセキュリティーの脆弱性を狙った外部からの攻撃を避ける目的があります。
ファームウェアのバージョンが古いままだと、サイバー攻撃の脅威にさらされやすくルウェアに感染し、情報漏洩などの損害を被ることになりかねません。

デバイス性能の向上は不具合の改善・防止を目的としたものになります。
バグや不安定な動作が起こる可能性を修正する働きや、それまで対応していなかった機能を使用できるようにする事を目的としたバージョンアップがあります。

これとは反対にメーカーもテストなどを実施してるはずですが、未知のバグや不具合に遭遇するというケースも起こっています。
意識して最新バージョンを即座にあげたために予期せぬトラブルに巻き込まれてしまうケースも存在するのです。

だからと言ってファームウェアのバージョンアップをしない方がセキュリティリスクは高まるので基本的にはバージョンは最新のものにしておく方が良いでしょう。
しかし「とりあえず」最新にするのではなくそのバージョンアップで何が変わるのか、どう改善されるのか意識するようにしていきましょう。