NW構築をする際に様々なプロトコルが出てきます、その中でも今回はNTP(Network Time Protocol)について書いていこうと思います。
●NTPとは
NTPは上記の通り「Network Time Protocol」の略称であり通信プロトコルの一種でありその中でもネットワーク経由で時刻合わせをするときに使われます。
コンピュータの時刻に狂いが生じた場合、メールを始めチャットなどの時間表示もに影響が生じ、重要な点としてファイルシステムのタイムスタンプなどにも影響がでます。
サーバの場合ログの記録に影響がでるので絶対に軽視してはいけません。
「コンピュータは常にNTPを使い正確な時刻を取得させておくべき」と言っても過言ではなく、正確な時刻同期は、ネットワークの正確な動作やセキュリティ、ログ管理、タイムスタンプの信頼性など、さまざまな分野で重要な役割を果たしています。
●NTPサーバーとは
NTPサーバーとは、コンピュータネットワーク内で時刻同期をおこなうためのプロトコルである、NTPを提供する特定のコンピュータやデバイスのことを指します。
コンピュータやデバイスは内部的に自身の時刻を管理していますが、これらの時刻の精度は必ずしも完璧ではなく、少しずつずれていきます。
そのためネットワーク上で複数のコンピュータが相互に連携して動作する場合は正確な時刻同期が求められ、NTPサーバーは他のコンピュータやデバイスから時刻情報のリクエストを受け取り、それに応じて正確な時刻を提供します。
●公開NTPサーバー
そんなNTPサーバーですが自分で構築しなくても大丈夫です、しかし外部アクセスになるのでセキュリティ面では少し弱いという点は覚えておいてください。
ではNTPサーバーはどこを指定すればよいのでしょうか。
FQDN | IPアドレス |
ntp.nict.jp | 61.205.120.130 |
time.google.com | 216.239.35.4 |
time.asia.apple.com time.apple.com | 17.253.68.253 |
time.aws.com | 15.152.156.115 |
まだまだありますが有名なとことはこのあたりでしょうか。
公開NTPはサービス終了したりすることもあり、それなりの数を投入しておく方が無難です。
実際の運用ではNICTをメインにしている設計が多いと思いますが、全国の様々な機器からアクセスを受け付けているため、大学のNTPサーバの方が遅延も少なく有用なサーバとして動作していると考えます。
しかしサービスを終了した大学も多く、今後終了する可能性が十分にあります。