仮想デスクトップ接続とリモートデスクトップ接続は何が違うのか

仮想デスクトップ接続とリモートデスクトップ接続は何が違うのか

知人から現場の作業で仮想デスクトップクライアントではアクセス出来なかったがリモートデスクトップではアクセス出来たという事がありどちらもやっていることはリモートでアクセスしているのに挙動に違いが出るのは何が違うのか気になり簡単に違いとメリット・デメリットを上げてみようと思います。
この記事内ではWindowsリモートデスクトップのことを指して進めます。

●仮想デスクトップ(Virtual Desktop Initiative)とは

離れたところにある物理サーバー上に利用者毎の仮想デスクトップコンピューター環境を構築し、クライアントコンピューターから操作を実行できる
Virtual Desktop Initiativeの頭文字からVDIとも呼ばれる。

●リモートデスクトップとは

離れたところにあるPCなどのデスクトップをインターネット経由で手元の端末から遠隔操作することができる仕組みのことです。会社のPCに自宅のタブレットなどからアクセスし、社内のPCで業務をするのと同じデスクトップ環境で作業をすることが出来る

●何が違うの

RDPとVDIはどちらもリモートでアクセスしてデスクトップ操作を行う事ですがそれぞれ特徴があります。大きな違いは「ユーザーがOSを個別に利用するか、共同で利用するか」という点です。
RDPは1台のOSに対してユーザーがアクセスして接続を行いますがVDIはアクセスする人数分の仮想環境を作成しユーザーそれぞれが個別のデスクトップにアクセスします。
そのためRDPではアクセス数に制限がありますがVDIにはありません。

●どちらがいいのか

テレワークなどで実際に利用するにはどちらが良いのでしょうか。
管理・セキュリティ面ではアクセス制限があり環境を共有するRDPの方がよくコストもかかりません、しかし自由度は少なくなってしまいます。
反対にVDIは拡張・利便性に優れていますがリソースが必要で導入も時間がかかるためコスト面での懸念が付きまといます。
どちらを選ぶといいのかを検討し適した方法を選ぶことが重要です、接続先のFWの設定などによっては知人の事象のようにアクセス制限がかかる場合もあるので注意が必要です。
いずれもインターネットを経由しますので、不正アクセス等には予め警戒しましょう。