NW機器のstack構成について

NW機器のstack構成について

先日現場の作業でstack構成のネットワークスイッチに触れる機会があったので備忘録代わりにスイッチとは?メリット・デメリットについて書いておこうと思います。

●stack構成とは?

stack構成とは2台以上のスイッチを論理的に1台に束ねる技術のことを指します。
物理的には2台以上あるスイッチをスタックケーブルで繋ぐことで論理的に1台として扱うことが出来Activeで動いているマスター機に何らかの障害が発生した際に自動でスタンバイしている機器に切り替えることが出来ます。
簡単にポートを増設したり複数台に渡ってリンクアグリゲーションを組むことで一台が故障しても残りのスイッチで外部との接続を維持したまま交換したりすることができるのでネットワークの切断が起きてはマズイ環境などでつかわれます。
stack構成で論理的に1台にすることで何ができるの?というのを次から説明していきます!

●stack構成の機能

stack構成では特性として以下の機能があげられます。

・運用負荷の低減 VRRPやSTPなどのプロトコルを使用せずに、複数の装置を1台の装置として運用するため、管理が容易で運用負荷が低減します。
・装置の負荷の低減 VRRPやSTPなどのプロトコルを使用しないため、装置の負荷が低減します。
・冗長性 複数の装置で構成するため、障害が発生しても通信を継続できます。
・拡張性 複数の装置で構成することにより、利用可能なポート数を増やせます。

●stack構成のメリット

Stack構成の最も優れていると思うところは、論理的に1台に出来るため、ループフリー構成となりSTPを使用しなくて良くなり冗長化にVRRPなどのプロトコルを使用することもなく負荷軽減にもなります。
また、管理するConfigも1台となり、設計がシンプル化出来、設定変更等もスムーズに行えます。

●stack構成のデメリット

スタック構成では、すべてのメンバースタックのファームウェアのバージョンを統一することが必要となるためファームウェアのバージョンに大きな影響を及ぼすバグがあった場合、スタック構成全体の機能が停止する恐れがあります。
またスタックケーブルの半刺しやスタックモジュール障害時などの物理的な障害が発生する可能性もあります。

システムの冗長化の方法はstackだけではありません、機器そのものを複数台用意して切り替えられるようにするなど様々な方法があげられます。
ネットワークやシステムにおいて、冗長性や高可用性は重要なポイントです。。さまざまな冗長化技術を検討することは、持続的な成長を遂げる企業の情報部門として軽視できない重要なミッションといえるでしょう。