ノーコード・ローコード開発はプログラマの仕事を奪うのか?

ノーコード・ローコード開発はプログラマの仕事を奪うのか?

近年「ノーコード開発」や「ローコード開発」という言葉をよく見かけます。
Webページやアプリなどがより簡単に作れるようになったということで、
汗水垂らしてコードを書いていたプログラマはもう不要になってしまうのかと
心配する声も出ています。
今回はノーコード開発とローコード開発について簡単にまとめて、
本当にプログラマの仕事が無くなるのかという点で個人の意見を述べたいと思います。
先に言ってしまうと、「むしろ少し増える」です。

ノーコード開発、ローコード開発とは?

読んで字のごとくですが、
ノーコード開発はコーディング無しで行う開発で、
ローコード開発は少しのコーディングで行う開発です。
それぞれこういった開発ができる開発ツールを使用することになります。
マウス操作で直感的に画面を作成したり、
最近発表されたものでは手書きの図や自然言語から画面や処理を作成したりすることができます。
(気になる方は「Microsoft Build 2022」で検索)
昔、産業革命で機械化が進んだことで失業者が多く出たように、
プログラマも開発ツールに仕事を奪われるのではと心配になっているわけです。

メリット

ノーコード・ローコード開発の強みはなんといっても「楽に速く作れること」です。
「楽に」とは、実際の作業にかかる手間が少ないというのもありますが、
プログラミング言語の深い知識を勉強することなく開発ツールの使い方を覚えるだけで良いので、
学習コストが低いというのが大きな強みです。
「速く」とは、手間がかからず直感的な操作で作成ができるため、
あれこれ考えながらコードを書いて確認して…とするよりも省けた手間分だけ短時間で作成できます。
省いた分バグが起こりにくいというのも強みとして大きいかもしれません。

デメリット

強みの裏返しにはなりますが、
手間を省いた分複雑な内容を作成するのが難しいのが弱みの1つです。
ライバルと差を付けるべく機能に拘ったり
この世にない全く新しいものを作ったりはノーコードでは難しく、
ローコードでも拘れば拘るほど複雑で長いコードになるでしょう。
また、開発ツールを用いている以上はそのツールへ依存することになるため、
機能面・セキュリティ面で制限があったり融通が利かなかったりする点も弱みと言えます。

ノーコード・ローコード開発の賢い取り入れ方

これらを踏まえると、技術の最先端を走るような高度で時間をかけて行う開発には向きませんが、
内容は簡単でスピード感が求められる開発においてはとても優秀です。
例えば質よりスピードな社内向けのアプリや流行のものについてサービスを提供したい時などです。
今まであったらいいなと思っていたけど期限や費用対効果を考えて諦められていたアイデアを
開発ツールによってスピーディーに作成できるようになったことで、
ちょっとした仕事としていただきやすくなると私は考えます。
今行われている開発作業のほとんどはノーコード開発が難しいかと思いますし、
もし取って代わったとしてもプログラマ以外からするとノーコードもまだ抵抗があると思うので、
結局プログラマの仕事が少し変わる程度かと考えています。

まとめ

こういった理由で私は「むしろ少し増える」と考えています。
結局のところ技術レベルが高い内容はまだまだ取って代わられることは無いと思っていますので、
もしもに備えるとしたら「プログラマは勉強あるのみ」ですかね。
精進します。