Wi-Fi(無線LAN)の接続と2.4GHzと5GHzの違い

Wi-Fi(無線LAN)の接続と2.4GHzと5GHzの違い

『フリーWi-Fi使用できます』最近街中でどこでもを見かけるようになった気がします、少し前ならネットカフェなど限られた施設に行かないと外でインターネット接続は出来なかったのが、最近は駅やカラオケ施設にも「フリーWi-Fi」が設置されています。

フリーWi-Fiも浸透してきて、ほとんどの家庭でもWi-Fiが普及している時代になりました。
そんな家庭のWi-Fiを使用する際に必要なよく聞く「モデム」や「ルーター」とか「2.4GHzと5GHz」といった周波数帯についてを簡単に話そうかなと思います。


<モデムとルーター>
Wi-Fiを家庭で使用する際に必要になるものがモデムとルーターです、それぞれの役割を簡単にご紹介します。

【モデム】
 パソコンが理解できるデジタル信号と電話回線などのアナログ信号を相互に変換するための装置です。
 一昔前は電話回線を使ってインターネット接続をしていたので[電話線]-[モデム]-[パソコン]のように繋いでいました。
 光回線はアナログ信号ではなく光信号なのでモデムを使用せず、代わりにONU(光回線の終端装置)と呼ばれる装置を使用します。役割はモデムと似ていて、デジタル信号と光信号を相互変換します。
(ONUのことをモデムと呼ぶ人もいます、ONUについての詳しい説明は今回は省略させてもらいます。)

【ルーター】
  異なるネットワークを接続するための装置で、LANとWANを繋ぐと、LAN側の複数の端末がインターネットに接続できるようになります。
 ルーターには複数のLAN差込口とWAN接差込口が一つあり、「WAN」と書いてある差込口はLANケーブルでモデムやONUと接続します。
 PCやスマホとWi-Fiにするときは基本はこのルーターに接続します。
 また有線のLAN差込口が複数あるので有線接続が可能な機器はLANケーブルを用いての接続も可能です。


<2.4GHzと5GHzとの違い>
Wi-Fiの通信規格であるIEEE 802.11には、2.4GHzと5GHzの2つの周波数帯があります。
通信規格によって最高通信速度、使用できる周波数帯が変わります。

【2.4GHz帯】
2.4GHz帯は周波数が低く、電波が遠方まで届きやすいというメリットがあります。
壁や床などの障害物にも強いため、隣の部屋や階上の部屋にも電波を届けることができます。
ただし、2.4GHz帯は、Wi-Fiだけでなく、家電やIHクッキングヒーター、Bluetoothなど、ほかの機器でも利用される周波数帯です。
例えば2.4GHzのWi-Fiルーターの近くに電子レンジがあれば、お互いの電波が干渉し合い、Wi-Fi(無線LAN)の電波が弱まったりもします。
これにより、ネット通信の速度低下や切断が起きてしまうおそれがあります。

【5GHz帯】
5GHz帯のメリットは、Wi-Fi専用の電波である点です。
そのため、ほかの家電が出す電波と干渉せず、安定的に通信を行うことができます。
一方で、5GHzは壁などの障害物があると弱まりやすい点がデメリットとなります。
もし、障害物により通信速度が弱まった場合は、家の中で電波が届きやすい場所を探してルーターを配置するなどの工夫をしてみましょう。


つまりWi-Fiのルーターがある部屋にでは5GHz帯のメリットを最大に利用でき、階や部屋が変わったりする場合は2.4GHz帯にするとより快適にWi-Fiを利用できるという事です。
家の中なのに電波弱いな、、と感じる事がある場合これらを意識するだけで改善するかもしれませんね。
※ちなみにWi-Fiルーターの周りをアルミの壁などで覆うと、電波が一方になるので強度が上がるという様な話を聞きますがこれは変に電波を乱す場合があるのでルーターのメーカーさんなどからは推奨されていません。

モデムとルーターについて知るだけで家庭のネットワーク環境の整備がスムーズになり周波数帯を意識するだけで快適にインターネットを利用できるようになると思います、少しでもこの記事を見ていただいた方の役にたてば良いなと思います。