「実力」とはなにか

「実力」とはなにか

先日読んでいた本に「実力」とは何か、伸ばすにはどうすればいいのかというやりとりがあり改めて考えさせられたのでご紹介していこうと思います。
まず「実力がある」と言われてもピンとこない方の方が多いと思います、我々の業界的にいうとプログラムをあっさりと書けてしまう、トラブルに動じない、などこの人が居ると助かる人と言い換えてもいいと思います。

●実力とは

そのうえで実力とは何かと聞かれても説明が難しいかと思いますが本書の中では
「実力」=『結果』
と表現されており最初は意味が分かりませんでした、実力があるから結果が出る。
つまり「実力」⇒『結果』ならわかるのですがどういうことだ?となりました。

その中で例えとして面白い表現が「2人の鯛焼き職人が居てAさんは材料を吟味し、手順書も正確で焼き方も丁寧で練習熱心。Bさんは手順書もなく全て自己流で練習もせず知識も店をやるうえでの最低限」という比較です。
この場合にどちらの「実力」が上かを決めるのは『作ったたい焼きが美味く、売れるか』というものです。

ではこの場合、たい焼きが美味く焼けない人は実力がないのかというと、それも違い「たい焼きを売る能力」などの別のモノで貢献する力も「実力」といえるのです。

簡単に言い換えると「実力」とは『結果に+の影響を及ぼす能力』故に実力は結果に表れるため実力をつけるには結果を出すしかないとも言い換えられる。というのです。

 

 

 ●努力とは

では実力を伸ばす(結果を出す)ためにはどうすればいいのか。
同じように努力をしても差が生まれるのは何故か、そこには「余裕の差」があると言います。

これを聞くと余裕がないから上手くいかないのが原因と思いがちですが、実は全くの逆で余裕があると「失敗を正しく認識できない」ことがある。
人は『失ったもの』を確認することで失敗を認識できる、目標に向けて費やした時間、労力、資金、信用や評価を失ったと自覚することで目標の達成が失敗したことを認識できるため期限を定めなければ成功か失敗かの判定を無限に先送りに出来てしまう、これを「足部み」という。

もちろん何事も基礎となる土台があっての事ではありますが努力の方向性、認識を改めなければ永遠に結果は出ず「実力」はつかないともいえるのです。

自分の目標に向けての階段を明確にし、目の前の階段が1段登れないならその階段をさらに刻む。
自分が登れるステップを作り確実に登っていく、この行動を「努力」と呼ぶ。

 

 

読んでいて自分はハッとしました。
自分が読んだのはあくまで考え方の1例に過ぎないと思います、しかし思い当たることも多く意識を変えるきっかけになりました。
正しく努力をして実力をつけ職場に欠かせない人材になれるようになる。そんな切っ掛けになれば幸いです。