「大規模開発に向いてる言語」ってどういうもの?

「大規模開発に向いてる言語」ってどういうもの?

皆さんはプログラミング言語をいくつ知っているでしょうか?
マイナーな言語も含めると非常に多く存在し、
プログラマーを名乗っている人であれば10個くらいは簡単に挙げられることと思います。
しかし、その特徴や違いまで説明できる人は少ないと思います。

今回はそういった話でよく聞く「大規模開発向け」という言葉が、
具体的にどのようなことを言っているのかを掘り下げてみます。

あくまで「向いているだけ」

まず誤解して欲しくないことがあり、
それはあえて言うなら大規模開発向けであるだけだということです。
サッカーがスパイクシューズではなく普通の運動靴でも一応できるように、
カレーをスプーンではなくフォークでも一応食べられるように、
大規模開発向けと言われていない言語でも一応開発はできるのです。
大規模開発をする上で便利な要素があるというだけなので、
向いてないならこの言語は勉強する価値は無いというような捉え方はしないでほしいのです。
この前提を踏まえて以下をどうぞ。

明確な差がある要素

向き不向きは誤差程度のものではあるのですが、
速度に関わる点は明確に差があるかと思います。
例えばPythonという言語は計算処理が速かったり、
コードのコンパイルが実行前か実行時かの違いがあったりといった差があります。
言語の処理速度的な得意不得意は、
開発するシステムの規模に比例して重要になってきます。

十人十色のコードは避けたい

プログラミングは良くも悪くも自由です。
自分用に1人で作るシステムなら好きに書いてもらえれば良いですが、
これが何人、何十人とが関わる開発となればそうもいきません。
可読性の高いコード、つまり誰が見ても誤解し辛く理解しやすいコードの方が好ましいわけです。
このことを踏まえると、
型の扱いが厳しい(間違えるとすぐにエラーになる)言語や
継承禁止などの書き方の制限がしやすい言語は、
統一された記述になりやすく、大規模開発に向いていると言えます。

オブジェクト指向で改修コストを小さくする

オブジェクト指向とは、簡単に言うともので考える書き方です。
説明すると長くなるので省きますが、
細かい部品に分けてそれを使いまわすような書き方になるため、
理解しやすい・修正の手間が小さくなりやすいコードになります。
開発したものが改修すること無しに何年も何十年も使われていくことは考えにくく、
修正の手間が小さいことも規模に比例して重要視するべきです。
オブジェクト指向を取り入れやすい言語は大規模開発向けと言えますね。

まとめ

他にも個々の言語で見ればメリット・デメリットがあるかもしれませんが、
大規模開発向けと言われる時の主な理由はこれらかと思います。
実際は規模だけでなく内容も加味して言語を選択するべきですので、
この記事の話を頭の片隅に置いておくくらいが丁度いいかもしれませんね。