ネットワークセキュリティに必要な要素とは

ネットワークセキュリティに必要な要素とは

AIなども発達しますますIT社会となっている昨今では様々な脅威が巧妙化しており、厳重な対策が求められてきます。
また企業、個人問わずセキュリティに対する知識と意識を再確認する必要があるのではないか。

ニュースや講演会、展示会などで様々な意見、情報を聴きネットワークセキュリティの安全性を保つのには何が必要なのか意識すべき点を考えてみました。

 

●ネットワークセキュリティとは

そもそも「ネットワークセキュリティ」ってどういったものなの?という方もいると思います。

「ネットワークセキュリティ」とは、デジタルの「情報資産」を保護し安全に運用するための防衛策の事を指します。
「情報資産」とは、顧客の個人情報や技術情報など資産価値を生む可能性を持ったデータです。

 

 

●ネットワークセキュリティに必要な要素

ネットワークセキュリティを構築するうえで、欠かせない要素はCIAと呼ばれる「情報セキュリティ3大要素」が主なものでしたが、近年4つの要素が新たに追加され7つになりました。
追加された4つの要素により、より安全なネットワーク運用が可能となります。
7つはそれぞれ以下となります。

・機密性(confidentiality)
 パスワード設定や立ち入り制限定期的なパスワード変更などにより、権限を持つ担当者のみが必要な情報にアクセスできる状態

・完全性(integrity)
 ファイアウォールやウイルス対策ソフトの導入やアクセスログの管理などにより、第三者による情報改ざんなどがなく、常に正確かつ最新の状態で保たれている状態

・可用性(availability)
 システムの冗長化やクラウド化、自家発電システムなどにより、アクセス権限を持つ人が必要な情報をいつでも利用できる状態

・真正性(Authenticity)
 二段階認証や生態認証などのアクセス制限により情報が正しいものであることを証明できる状態

・信頼性(Reliability)
 トラブルをリカバリーする仕組みやマニュアルやルールの徹底周知により、利用したデータやシステムが意図したとおりの結果を出せる状態

・責任追跡性(Accountability)
 アクセスログ・システムログの保存やデジタル署名の設定などにより、企業や個人などの動きを追跡し責任の所在を明確にする

・否認防止(non-repudiation)
 タイムスタンプの付与、アクセスログや通信履歴の保存などにより後で否定されないよう証拠を残すこと

 

このように意識するべき点を分類して自社、や自宅のネットワークにはどれが足りていないか、必要な要件は満たしているかを考えてみましょう。

ネットワークセキュリティは、企業の情報資産を守るための重要な対策です。
ネットワークにおけるセキュリティ被害はさまざまな業種で報告されており、事業規模に関わらず適切な情報セキュリティ対策が求められます。