SNSでも話題の本「リーダブルコード」の上手な活用方法

SNSでも話題の本「リーダブルコード」の上手な活用方法

先日、某SNSで話題になっていた本があります。
リーダブルコード ―より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック
今回はこの本の内容やどう話題だったかを簡単にまとめ、
この本のおすすめの活用方法をお伝えしようと思います。

どういう本?

一言で言うと、「読みやすいコードを書くためのテクニック集」です。
コードを書いた自分ではなく他人が短時間で読めるコードが良いコードであるとして、
例えばメソッド名や変数名を分かりやすくしたり、
コードの改行や入れ子に気を配ったりという内容から、
適切なコメントの書き方や読みやすさを考慮した変数の扱い方など、
コードの読みやすさを上げるポイントがスッキリとまとめられています。

コードの良し悪しがまだハッキリしていない初心者だけでなく、
数年書いて慣れてきた人にも再確認として読むと良い刺激になるかと思います。
個人的にはパラパラ眺める程度でもいいのでプログラマーは全員読むべき
と思っていて、それくらい大事な内容が書かれています。

何が話題に?

先日、某SNSで、
「この本を読んだことがあるかを、そのエンジニアが優秀かどうかを見極める指標にする。」
というような内容の投稿があり、それに対する賛否の意見などで盛り上がっていました。
意見としては、
そもそもエンジニアにはプログラマー以外もいるから不適切、
良い本なので指標になるかもしれない、
特定の本を読んだかどうかが指標になるとは思わない、
といったものが多くありました。
中にはこの話題から派生して、
「この本は読んでて当たり前だと思って本の内容を押し付けてくる人はどうかと思う。」
といった本の扱い方に関する投稿もいくらか見られました。

この本の上手な活用方法

私の中の結論は「コーディングルール作成時の参考書にする」です。
ほとんどの現場にはコーディングルールや規約が用意されていて、
それに従ってチームみんなが書くことによって記述のばらつきを抑えようとしています。
それは、コード全体を誰が読んでも分かりやすくするためです。
この本の内容はこのコーディングルールを肉厚に書いたものですので、
作成したルールの質を高めるためにチームのリーダーが読んで使用するのが
最も効果が高いと私は思います。
そのためには「俺はこの本の書き方が好きなんだ」と
勝手な書き方をしないようにするべきですね。
各々が読みやすいコードを目指したはずなのに、
全体としてバラバラで読みづらいコードになるという悲しい展開は避けましょう。

まとめ

SNSの意見の中に、
「リーダブルコードよりまずリーダブル日本語を書いてほしい」
というものがあり思わず笑ってしまいました。
しかし考えると本質は同じで、どれだけ親切になれるかということです。
相手が理解しやすいように細部にまで気を配るというのは、
文章でも図や資料でも変わらず大事なことです。
私は、親切の上手さは評価に大きく響くポイントだと感じています。
仕事でも遊びでもスポーツでも、
もう少し周りに親切にするだけで周りの目がガラッと変わるかもしれませんね。