これが分かれば脱DB初心者!「ストアド」とは?

これが分かれば脱DB初心者!「ストアド」とは?

データベースの勉強と言ってまず思い浮かぶのはSQLだと思います。
では、少し複雑なSQLも書けるようになってきたという人は
次は何を勉強するのが良いのでしょうか?
私は「ストアド」だと思います。
今回はこいつが何なのかを伝えられればと思います。

ストアドとは?

データベースに対する複数の命令をまとめたプログラム
ストアドプログラム(略してストアド)と言います。
変数や分岐、ループを駆使してSQLを実行していくもので、
バッチファイルを勉強済の方なら、それのDB版で理解できるかと思います。

ストアドプログラムには、
ストアドプロシージャ(戻り値無し)と
ストアドファンクション(戻り値あり)の2種類があります。
個人的な体感ですが、
戻り値の有無が論点の場合なんかはこれらを言い分けた方が良いですが、
そうでない場合はほとんど「ストアド」と言って伝わると思います。

もう少し詳しく

データベースに対する複数の命令をまとめたプログラムだと説明しましたが、
このプログラムはデータベースに格納されます
つまり、CREATE TABLEでテーブルを作成するように、
CREATE PROCEDUREやCREATE FUNCTIONでストアドを作成します。

またプログラムの書き方について、
OracleやSQL Serverなど各データベースによって構文に違いがあるため、
勉強する際は注意しましょう。

メリット・デメリット

ストアドに膨大な量の処理を記載したとしても、
実行する側としては一度呼び出して実行結果を待つだけになります。
通信回数を減らし、更に格納時にプログラムの解析がされるため、
1つずつSQLを実行するよりもパフォーマンスが向上します。
これはとても大きなメリットです。

また、ここからは利点欠点が表裏一体の内容ですが、
呼び出すアプリケーション側からはストアドの実行のみが書かれるため、
セキュリティ性が向上しアプリケーション側のコードがスッキリします。
加えて複数のアプリケーションから同じストアドを呼び出すこともできるため、
製造コストを抑えたりDB都合で制御をしやすかったりという利点も考えられます。
しかし、裏を返せば処理が別々に書かれている状態ですので、
処理の調査や修正をする際にはそれぞれを確認する必要が出てきますので、
状況によっては解読の難易度が上がったり修正範囲が広がったり
欠点となる場合があるため注意しましょう。

まとめ

ストアドは現場でよく見るので重要度は高いのですが、
SQLのように学習用サイトで試すことが難しいです。
実際にデータベースを用意する必要がありハードルは少し高いですが、
その分他の初心者と差を付けやすいお得な技術です。
やる気のある内に勉強しておくのが吉ですね。