AWSとAzureの特徴とは

AWSとAzureの特徴とは

先日Microsoftのクラウドサービスである「Azure」(アジュール)に触れる機会がありAmazonの提供する「AWS」(Amazon Web Services)との双方の特徴について調べたので参考にできればと思いまとめてみることにします。

●Azureとは

マイクロソフト社が提供するパブリッククラウドのプラットフォームの事です。
膨大なサーバーが設置された世界55拠点、国内にも東日本、西日本と2拠点を展開しているデータセンター、強力なWANバックボーンを持っています。この設備をクラウドプラットフォームとしてユーザーにサービス提供しています。
Microsoft Azure(アジュール)が提供するプラットフォームには、「IaaS」と「PaaS」と一般的に呼ばれる2種類があります。

●AWSとは

Amazon(日本法人としてアマゾンウェブサービスジャパン株式会社)より提供されているクラウドコンピューティングサービスのことです。
AWSは、Amazon自身のインフラを支えるために作られました。世界中から集まる膨大なアクセスに対応するため、日々サーバー機器などの増強を続けていく中で、自社だけではなく、他社にも提供しようというのがスタートになっています。
「パブリッククラウド」と呼ばれるサービス形態を取っており、インターネット経由でAWSのコンソール画面にアクセスすると、様々な機能を利用することができます。AWSでは大きく分けて90以上、細分化すると700以上ものサービスが提供されています。

●Azureの特徴

Microsoft Azureでできること、と言っても200を超える機能が実装されていますのでシステム開発からデータ管理まで、それぞれに対応した機能が備わっています。言ってしまえば「使う機能次第で何でもできる」のが、Microsoft Azureの特徴といえるでしょう。

ネットワークの分野にも積極的に投資し、現在世界でトップ3に入る長さのバックボーンネットワークを保有しております。世界中にAzureのデータセンターがあり各国2拠点以上を保有しバックアップしあうことで災害などへの対策も行っております。

MicrosoftのOffice365を始めとしたマイクロソフト社のソフトウェアや既存の社内構築型のシステムとの連携に優れている点も特徴といえるでしょう。

●AWSの特徴

クラウドサービスにはAWSの他にもさまざまなサービスがありますが、AWSはIT分野を中心とした調査会社であるガートナー社の調査において9年連続で「リーダー」に選出されており、実行能力の高さとビジョンの完成度を高く評価されています。

またットワークの安定性と可用性(システムが継続して稼働できる度合いや能力)の高さも優れています。
複数のAZ(アベイラビリティゾーン=データセンター)の構成などの対策で非常に高い耐障害性を誇っており、例えば、EC2ではSLA(サービス品質保証)として「月刊稼働率99.99%以上」を保証しています。
これは、EC2の稼働率が99.99%を下回ったときには、一定の割引がおこなわれることを意味しており、SLAの設定はサービスごとに基準値が設けられていますが、AWSでは大半のサービスにSLAが設定されていることからも、ネットワークの安定性が非常に高い信頼と実績があることがわかります。

●AzureとAWS料金とサポートの一例

双方に特徴があり利用シーンにおいて使い分けができると便利であることは分かりますが、実際に導入するとなると気になるのはコストとサポートの面だと思います。
下に記載の表はあくまで参考ですので実際の料金等や形態と違う部分があるかもしれません。

実際に導入する際はAWSもAzureも料金の見積もりが簡単に出せる参考サイトを公式が展開していますのでそちらを参考にしていただければと思います。

現在のシェアではAWSが圧倒的な割合を誇っていますが日本国内に2か所の拠点があり海外との通信も行いやすいAzureも今後大きく伸びていくのではないかと思っています。
今回は大まかな特徴と参考料金の紹介でしたが、双方ともに紹介しきれない数のサービスを展開していますので興味がでた方は調べてみてください。