高校生がネカフェへサイバー攻撃を仕掛けた事件をもう一歩だけ深く読む

高校生がネカフェへサイバー攻撃を仕掛けた事件をもう一歩だけ深く読む

今回は最近話題のあの事件を受けて、
私が感じた事や補足を書いていきます。
内情も知らない第三者のふわっとした内容ではありますが、
ニュースに触れるきっかけなれたらと思います。

事件の概要

某インターネットカフェにサイバー攻撃を行い、
個人情報を漏えいさせて業務を妨害したとして、
17歳の男子高校生が逮捕されました。
その高校生は生成AI「Chat GPT」を使って
不正アクセスするプログラムを開発・修正していて、
調べに対し「システムの脆弱性を見つけるのが楽しかった」と
容疑をおおむね認めているとのことです。

詳細はご自身でお調べいただきたいですが、
ニュースのほとんどは「学生が」「生成AIを使って」という点を強調しています。
冷静な目線でもう少し読み込んでみましょう。

AIの扱いは変わるか?

ニュース上の表現がどうであれ、
生成AIを使用した犯罪であることに違いは無いようです。
となると生成AIは危険なので規制すべきという声が増えるのは避けられないことでしょう。
しかしAIが国の技術力の向上に一役買っていることは明確で、
規制により使用するハードルが上がった国と未規制の国で差が付くこともまた明らかでしょう。
技術力に関して胡座をかける立場では決してない日本は、
AIを規制し過ぎて成長が止まらないよう慎重に調整すべきであるため、
非常に難しい問題であると思います。

注意したい点

本件で注意したい点として、
この高校生は元々技術力を持った人間であるということです。
小学生の頃からプログラミングを学んでおり、
サイバーセキュリティの大会での入賞経験もあるとのことです。
(CTF等でしょうか?)
そのため生成AIはあくまで助力に過ぎず、
それが無くともサイバー攻撃を成し得る人間ではあったのだと思います。
とは言え生成AIにより実行するハードルが下がった可能性も考えられるため、
極端な考えでまとめられる問題ではありません。

まとめ

パッと見の情報では極端な意見で片付けてしまいそうになりますが、
よくよく情報を追うと複雑な状況である。
そのような話が我々の身の回りには溢れています。
落ち着いて正確に情報を取得して、
クリティカルな思考で物事に向き合えると良いですね。