ネットワークインフラの作業や勉強をしていると80とか443など謎の数字の羅列を聴く機会多いです。
いったい何の数字なのか、これはTCP/IP通信における「ポート番号」のことを指しています。
ではポート番号とは何なのか、何のためにあるのかを詳しく調べてみましょう。
●ポート番号とは
ポート番号とはコンピュータが通信に使用するプログラムを識別するための番号のことで0番~65535番まであります。
TCP/IP通信では、 IPアドレスでネットワーク上のコンピュータを一意に識別することができますが、 どのコンピュータのどのプログラムに通信パケットを届けるかは IPアドレスだけでは決定できません。
そこで、 どのプログラムに通信パケットを渡すのかを決定するために、 ポート番号を使用します。
●ポート番号の種類
0番~65535番があると書きましたがどのように分けられているのでしょうか。
ポート番号は大きく分けると下記の3種類に分けられます。
①WELL KNOWN PORT NUMBERS(ウェルノウンポート番号)
0番~1023番
②REGISTERED PORT NUMBERS(登録ポート番号)
1024番~49151番
③DYNAMIC AND/OR PRIVATE PORTS(ダイナミック/プライベートポート番号)
49152番~65535番
このうち①WELL KNOWN PORT NUMBERSはIANAが管理しており使用目的が決められています。
有名な使用方法ではHTTP:80番、SMTP:25番、POP:110番、HTTPS:443番などがあります。
つまりこのサイトを見る際にもhttps通信をしているので内部的にポート番号は443が使用されているのです。
ファイアウォールなどで通信制御する際にもこのポート番号ベースでの管理をするケースが多く、先ほど紹介した4種類以外にも多くのポート番号をネットワークの制御では使用します。
余計な不正通信を防ぐためにもポート番号の存在を意識してネットワークの勉強や構築が出来るようになっていきましょう。