ネットワークの監視の基本~SNMPとは~

ネットワークの監視の基本~SNMPとは~

以前の記事で通信プロトコルについて簡単にまとめたものを書きましたが、今回はそこには書かなかった「SNMP(Simple Network Management Protocol)」についてです。
ネットワークの構築などを行うと必ず耳にする機会がありNW機器の設定項目にもあるのがこのSNMPです。
では具体的にどんなプロトコルで何が出来、何に使うのか詳しくでも簡単にまとめていこうと思います。

●SNMPとは

まずSNMPとは?というところから書いていきましょう。
UDP/IPベースのネットワーク監視、ネットワーク管理を行うためのプロトコルでネットワーク機器やサーバなどは状態、リソース、パフォーマンスなどの監視が共通のプラットフォーム上で行うことができます。

●どうやって監視・管理しているのか

SNMPの通信は、監視する側であるマネージャからの要求に対して監視される側のエージェントが回答する「SNMPポーリング」と、エージェントが自発的にマネージャに情報を送信する「SNMPトラップ」の2種類があります。エージェントとマネージャの間で情報のやりとりは、MIB(Management Information Base)と呼ばれる管理情報ベースをもとに行います。

MIBには「標準MIB」と呼ばれるすべての機器に共通のものと、「拡張MIB」と呼ばれるベンダー固有のものがありSNMPマネージャーがMIBの情報を把握するには、まずSNMPマネージャー側にMIBの情報をインストールする必要があります。

●SNMPによる監視のメリットとは

SNMPは世界共通の規格のため、監視対象の機器メーカー・ベンダーを問わないことがメリットといえます。また個々の監視対象の機器については、中核を担うSNMPマネジャーで一元管理するため、それぞれに新たにエージェントをインストールする必要はなく、導入しやすいのも特徴といえるでしょう。

実際のSNMP設定はさらにバージョンやコミュニティ名、パスワードなど様々な設定項目がありますが今回はSNMPの端っこに触れてもらえればと思いました、皆さんも稼働が止まっては困る機器はしっかり監視対策を行うようにしましょう。