コンピューターや業務拠点間を繋ぐネットワークの設計・構築・運用・保守を主業務とするなかで、現場で構築・調査・設定変更・保守作業などを行う際には、さまざまなソフトウェアツールを活用します。
ネットワークエンジニアとして働くうえで必須なものから、効率化に役立つツールをまとめてご紹介します。
現場によって利用するツールは変わりますが、ぜひ参考にしてください。
●TeraTerm
ネットワークエンジニアとして仕事をしていく上で、基本となるソフトがTeratermです。
Teratermはシリアルポートに接続された機器の操作を可能にするほか、TelnetやSSHを利用し別のコンピューター操作も行うことができます。
WindowsからLinuxなどにリモート接続する際には、最もよく使われるターミナルソフトだといえるでしょう。
多機能なSSHクライアントですが、シンプルな仕様のため直感的な操作が可能で、ネットワークエンジニア初心者でも使いやすいツールです。
オープンソースで利用できるようになっているため、ネットワークエンジニアを目指している人もぜひダウンロードしてみてください。
●ExPing
GUIだけでPingコマンドを実行できるソフトウェアです。
通信の疎通はWindowsのPingコマンドを使うことでチェック可能ですが、Pingを打ち続けてネットワーク監視をしたい場合にはExPingが便利です。
pingだけでなくtracerouteも実行可能となっており多機能でありながら使い方が非常にシンプルなところも特徴です。
また、Pingが落ちたときに音を鳴らすといった便利な機能も付いており、ExPingを用いてトラブルを素早く検知することで、被害を最小限に抑えられるメリットもあります。
さらに複数のIPアドレスも一括確認可能なため、ネットワークエンジニアの業務では重宝するでしょう。
●Wireshark
Wiresharkはさまざまなプロトコルに対応したパケット解析ソフトです。
ネットワーク上のパケットを取得し、分析するネットワークアナライザソフトです。
ネットワーク上で障害が発生した場合でも、Wiresharkを利用して直接パケットを見ることで、通信障害の原因を突き止めることができます。
オープンソースで開発されているため、誰でも無料で気軽に使用することができます。WindowsのほかにmacOSやLinuxにも対応しているため、使用用途は幅広いといえるでしょう。
機能としては、キャプチャしたソフトの解析機能やパケットフィルタ機能、TCPセッションのストリームの復元機能などが挙げられます。
現在も開発が継続しているため、今後はさらに便利なツールへと進化することが予想されます。
ネットワーク上の不審なパケットの監視、解析など、ネットワークエンジニアが受け持つトラブルの調査では欠かせないツールです。
●3CDaemon
TFTPサーバやFTPサーバ、Syslogサーバ、TFTPクライアントの4つの機能が1つになっているソフトウェアです。
サーバとPCの間でファイルをやりとりする場合はFTPサーバは必須となるため、ネットワークエンジニアにとって3CDaemonはなくてはならない必須ツールの1つだといえるでしょう。
特にネットワークエンジニアになって日が浅い人には、複数のツールがあらかじめまとめられている状態なので、別々にソフトをインストールして使用するよりも扱いやすいです。
複数の機能が利用できる3CDaemonを利用する方が便利なのでおすすめです。
今回は代表格、使用しないで働く方が難しいのではないか。くらいのものを紹介させていただきました。
実際にはこのほかにもinSSIDer、WinMerge、WinSCP、DFなど多くの便利なフリーソフトがあります。
気になった方は色々調べながら業務の用途に合ったソフトを探してより効率よく仕事を進めてみてください!