リモートワークに欠かせないシステム「VPN」とは

VPNの仕組みと種類

ここ数年の情勢の変化の中で仕事の形態も大きく変わったと思います。その中でも特筆して大きい変化と感じたのが「リモートワーク」が特定の業種に限らず増えている事だと思います。
個人的には通勤電車がないので非常に助かる仕組みですね。
ではこの便利なリモートワークを可能にする仕組みってんなに?と調べると出てくるのが「VPN(Virtual Private Network)」なのです!

まずはVPNってなに?といった事から簡単に。
VPNとは一般的なインターネット回線を利用して作られる仮想のプライベートネットワークのことで「Virtual Private Network」の略で、直訳すると仮想の専用線という意味があります。
フリーWi-Fiや公衆のインターネットを利用すると個人情報を盗み見られたり、データをいじられるセキュリティのリスクがあります。
そこで使用されるVPN接続は接続したい拠点(本社・オフィスなど)に専用のルーターを置き、トンネリング・暗号化・承認などの設定を行い、外部から通信の内容が読み取れないように通信網が構築された公衆回線を利用して相互通信を行います。

VPNの種類と違い
VPNと一口に言っても接続方法の種類があります、大きく分けると3つに分類されます。
①インターネットVPN
名前の通り、既存のインターネットを利用して仮想専用線を設ける方法
インターネットに接続することで利用できるため、コストが抑えられるメリットがあります。ただし、既存のインターネットを使うこともあり、他のVPNよりも安全性に少し不安がありますね。

②IP-VPN
大手通信会社が提供しているVPNで、閉域網を使う仮想専用線です。大手通信会社が独自で構築、運用している仮想専用線を利用します。このIP-VPNは、大手通信会社と契約した人だけが利用できるという特徴があり安全性が高いのが特徴ですが契約が必須の為コスト面がかかりますね。

③広域イーサネット
自由にネットワーク構築ができることです。ITシステムの担当者が自社にあったネットワークシステムにすることができます。自由に構築できる分、安全性の高いVPNを利用することが可能です。
とはいえ、広域イーサネットは回線費用がかかることや、通信できる範囲が狭いなどのデメリットもあります。

メリットデメリット

メリットとしては遠隔でも利用が可能であり暗号化された通信で複数の拠点やサーバ・システムへのアクセスが出来ると非常に便利なモノですが、デメリットとして暗号化通信とはいえ情報漏洩リスクは0ではありませんし通信速度が低下したりなどデメリットも存在します。

VPNに限らず仕事もプライベートも目的達成の手段は複数あり、どの選択肢にもメリット・デメリットが存在すると思います。
しっかりと情報の取捨選択をし自分に合った選択をしていく事が大事だなと感じました。