回線を変えたのにインターネット接続の速度が遅い!

「インターネット接続の速度が遅い!」皆さんも1度は口に出したことがあると思います。
ご自宅であれば回線契約を見直したりPCを新調したりすることもあるかと思います。

しかし機材や回線契約をいくら変えても有線/無線の速度が上がらない!というときの原因として考えられるのは機器の設定です。

●有線機器の設定

有線のルーターでは、ポートの設定に10、100、1000BASE-Tと10GBASE-T の規格があって、10、100、1000Mbpsと10Gbpsの通信速度に対応しています。
文字通り数値が大きいほど、インターネットの速度は速くなります。

基本的にNW機器のポートは通信速度の設定はautoに設定されており機器同士で通信速度(10 or 100)や通信モード(全二重 or 半二重)を合わせていなければ通信が不安定になります。

すべてのポートがautoに設定されていれば回線が10Gbpsであればルーターやアクセスポイントでも速度がしっかりと出ると思いますがルーターのポートが100Mbpsの固定などになっていると
対向がautoに設定されていても100Mbpsまでしか通信できず十分な速度が出せません。

●全二重通信 / 半二重通信

ポートの設定には速度のほかに通信方法も設定できます。
それが全二重通信 (full)/ 半二重通信(half)です。

全二重通信 ( full duplex ) とは、データの送信と受信を双方から同時に行える通信方式です。
そして、半二重通信 ( half duplex ) とは、データの送信と受信を同時に行えず、時間を区切って片方向からの送信しかできない通信方式。
つまり、全二重通信は、半二重の2倍の帯域幅を利用することが可能です。

こちらもスピードと同じく固定する方法とautoの設定があり双方向でしっかりと合わせる必要があります。

また片方が速度固定されており対向がautoの場合やfull/harfが違う場合に一切正常が通信できなくなることもあります。
通信速度が遅いな?不安定だな?と思ったら機器や端末の交換の前に一度NW周りの設定を改めて見直してみるようにしましょう。