今話題の「AIチャットRPG」とは?

最近『RyzaChat:AI』というゲームがリリースされました。
「ライザのアトリエ」というコンシューマーゲームの派生作品であるこのゲームは、
「AIチャットRPG」の独特なゲーム性で今世間を盛り上げています。
(ムフフな内容も多いですが今回はあくまでまじめな目線で。)
この記事では、AIチャットRPGについてのアレコレを調べてみました。

「AIチャットRPG」とは?

「AIチャットRPG」は、
コマンド選択や決まった選択肢ではなく、
プレイヤーが自由な文章を打ち込むことでキャラクターが応答し物語が展開するゲームです。
中心にあるのがLLM(大規模言語モデル)というもので、
これは大量の文章を学習し入力された文脈に応じて自然な文章を生成できるAIのことで、
ChatGPTなどと同じ技術系統にあります。
原作の設定やシナリオだけを追加学習させた専用モデルのLLMを作ることで
キャラクターらしさを保ちます。

更にRyzaChat:AIではTTSという音声合成技術を用いて、
声優が収録した音声素材をもとにその文章を声優本人の声質で読み上げることで
より没入感を高めています。

このジャンルの源流は大きく2つあるようです。
1つは「自由入力で物語を生成する」系譜で、
海外の対話型創作ツールや、日本では2021年公開の「AIのべりすと」が先駆けです。
もう1つは「AIと感情的な会話をする」系譜で、
2017年開始の「Replika」や、2020年代に人気となった「Character.AI」が代表格です。
『RyzaChat:AI』は、この2つの系譜が交差した作品と言えます。

賛否両論

最大の魅力は、
やはり決まったシナリオをなぞるのではなく、
プレイヤー毎に異なる体験が生まれることでしょう。
キャラクターに雑談を持ちかけたり、独自の行動を提案したりでき、
既存のRPGにはない没入感があります。
決められた道を辿るのが窮屈に感じる方はドハマりするかもしれません。

一方で課題も多くあります。
まずはコスト。
リアルタイムでLLMや音声合成を動かすには高性能GPUが必須で、
需要急増によりサーバー増強が追いつかず配信延期になった事例もあります。
このコストはそのまま課金体系に反映されやすく割高感を感じさせやすいです。
次に権利の問題。
実在の声優の声をAIで再現することについて、
日本では声優団体が無断利用への懸念を表明しており、
声の権利を法的に保護する検討も国レベルで始まったばかりです。
また、依存や未成年保護の問題もあります。
海外ではAIキャラクターとの会話にのめり込んだ未成年の自殺をめぐり
運営会社が訴訟を起こされた事例があり、
以降、年齢制限や長時間利用への注意喚起機能の強化が進められています。

まとめ

お堅い課題が多いですが、
活用幅が広い技術ですのでチャレンジを続けてほしいところです。
人が作る丁寧なシナリオとは違った面白さがありますので、
ぜひ一度プレイしてみてください。