言葉を正しく伝える、受け取る

タイトルだけ見ると大げさな気はしますが、最近少し言葉が足らないだけで生じるミスの危険性について考える機会があったので記事のネタにちょうどいいなと思い書いてみることにしました。

 

・8時10分前は何時?

先日テレビで「8時10分前に集合」と言われたら何時何分に着きますか?といったインタビューがありました。
自分はそれを聞いた時「7時50分」が真っ先に出てきた答えでしたが、聞いていると「8時」や「8時7,8分」などの答えを返す人たちがいました。
聞いた瞬間は遅刻では?と思いましたが少し考えて理由がわかりました。

「8時10分前」と「8時10分前」の違いのようです、自分は無意識に8時という目的の時間がありその10分前に集合する、という認識でいましたが受け取り手によっては8時過ぎ位が約束の時間となってしまうのです。

これらはデジタル時計、スマホの普及に伴い1分単位での時間確認が当たり前になっている若い世代に多いらしく「7時50分集合ならそう指定してほしい」といった声もあるそうです。

  

   

・三田と三田、草津と草津、府中と府中

これらは地名ですが同じ漢字を書きますが指している場所は全く違う土地になります。

三田(ミタ)と三田(サンタ)こちらは東京都の三田(ミタ)と兵庫県の三田(サンタ)です。
同じ漢字を書きますが読みも異なるので口頭での連絡では間違いはおきずらいでしょう、しかしメールやチャットでは同じ表記になりますので注意が必要です。

次に草津と府中ですがこちらは同じ漢字、同じ読みで全く違う土地になります。
草津: くさつ 滋賀県草津市 – 群馬県草津町
府中: ふちゅう 東京都府中市 – 広島県府中市 – 広島県安芸郡府中町
府中に至っては3か所、しかも広島内で2か所あります。

「草津にいく」、「府中にいく」これらは文字でも口頭でも同じになってしまうのです。
流石に間違えないと思っている方もいるかもしれませんが、実際に自分の知人は草津温泉に行くのに旅館を予約したら滋賀県の草津市内の旅館を誤って予約していたなんてケースもあります。

調べてみると同一名称の市区町村は数多くあり、自分は片方しか知らないため「A」を指したつもりでも相手方からみたら「同名のB」のこと、といったすれ違いが発生しないとも限りません。

  

世代間のギャップを考えつつ実際に仕事をしていく中で致命的なエラーとなる前に、情報の正しい伝え方を意識できるようにしていかなければならないと実感しました。
皆さんも自分の伝え方は問題ないか、いつの間にか「自分にとってのあたりまえ」や「暗黙の」考え方に陥っていないか思考を再確認してみましょう。