OSI参照モデルとは

ネットワークの勉強を始めると必ずと言っていいほど初めに出会う「OSI参照モデル」OSI七階層とか色々呼ばれ方はあると思います、このOSI参照モデルとはなんなのかを復習を兼ねてまとめていこうと思います。

●OSI参照モデルとは

まずOSI参照モデルとは、コンピュータネットワークに求められる機能(通信機能)を7階層の構造に分割定義しネットワークの設計や機器の製造方法の標準を作るために1984年に制定されました。

参照モデルの7階層とは下の画僧の様に1層・物理層から始まり2層・データリンク層、3層・ネットワーク層、4層・トランスポート層、5層・セッション層、6層・プレゼンテーション層、7層・アプリケーション層に分けられます。

●各階層の役割とは

各階層にはそれぞれ分けられた役割があります、各役割を詳しく書くと長くなるので今回はざっくりの説明だけにしておきますので詳細は皆さん調べてみてください。

まず1層は機器同士をつなぐケーブルなどの「ハードウェア」、2〜4層はシステムが構成される際の回線に関する「ネットワーク」、そして5〜7層はサーバで動作しているアプリケーションやクライアントマシン(PCやスマートフォンなど)で動作しているソフトやアプリに関連する「ソフトウェア」の領域となります。

●OSI参照モデルのメリット

OSI参照モデルによってネットワーク上の通信を標準化することで、データの送信先や受信先に関係なく通信を円滑に行うことができ、メーカーが機器の基準や独自のプロトコルを作成することを可能にすると同時に、他のメーカーとの相互接続を可能にしています。

またネットワークのコンポーネントに障害が発生したり、アプリケーションがネットワークと通信できない場合、OSI参照モデルは、管理者がどの層で、どのコンポーネントに障害が発生しているかをトラブルシューティングするのに役立つのです。
現代技術の標準化は、将来の新しい技術の構築、製造、トラブルシューティング、設計を容易にすることに繋がります。