MTUとは

先日MTUについて勉強をし直す機会があり通信の基礎部分にも絡むのでこのMTUがなんなのかを簡単にまとめてることでアウトプットしつつ皆さんの勉強のお役にたてばと思います。

●MTUとは

MTUは「Maximum Transmission Unit(マキシマム・トランスミッション・ユニット)」の頭文字をとった略称でデータの1回での送信の最大値のことを指します。
MTUはよく高速道路の地下道やトンネルにある高さ制限のようなものにたとえられます。
高さ制限を超える自動車やトラックが通過できないように、ネットワークのMTUを超えるパケットはそのネットワークを通過できません。

●MTUを超える通信はどうなる

EthernetLANではデータは1500byteがMTUサイズとなります。
EthernetフレームにはEthernetヘッダ(14byte)と FCS(4byte)が含まれ最大1518byteなになります。
そしてMTU値を超える通信は送信できるサイズにパケットを分割するという処理(IPフラグメンテーション)が行われますが分割と結合の処理が入るため効率が悪くなり通信速度は低下します。
また通信の道中にフラグメントを禁止している機器があったり通信データ側で禁止していると正しく通信が行えません。
しかしIPv6通信やDon’t Fragmentというフラグが含まれる通信は断片化されずにドロップします。

●PCのMTU値の確認

WindowsではMTU値を確認するにはコマンドプロンプトを開き
「netsh interface ipv4 show interface」と入力すると画像のような結果が表示されます。

この「MTU」に表示されている値がそれぞれのインターフェースのMTU値になります。

ほかにもトランスポート層のMSSやJumbo Frameなど通信サイズの約束事は多くあります。
その中でも下層であり基準として運用されるMTUについては理解を深めていきましょう