システム障害でITパスポート試験が中止

先月の1月26日、情報処理推進機構(IPA)は開催予定だったITパスポート試験をシステム障害により中止し1年以内の試験日への振り替え対応を行うと発表しました。
ITパスポートはCBT方式により実施しており国家試験として初めてCBT方式を導入していました。
システム障害自体は翌日には復旧しており現在は通常通り試験を行えるそうです。

そんなITパスポートですが聞いたことあるけど具体的にどんなものか知らない、いまさらどんな資格なのか聞けいという方向けに簡単にまとめてみました。

●ITパスポートってなに

ITパスポートとは情報処理推進機構(IPA)が実施している、セキュリティやネットワークなどのIT基礎知識をはじめ、経営戦略、財務、法務、プロジェクトマネジメントなど、ITを利活用する全ての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべき幅広い分野の総合的知識が問われる「国家試験」です。

●CBT方式とは

「CBT」は「Computer Based Testing」の頭文字をとった言葉で、一般的に全国のテストセンターと呼ばれる試験会場に受験者が行きコンピュータに表示された試験問題にマウスやキーボードを用いて解答する試験形式のことです。

CBTの他にも「PBT」や「IBT」といった試験方法も存在します。
「PBT」は「Paper Based Testing」の略で従来のような紙の問題・回答用紙を用いての試験方式を指します。
「IBT」は「Internet Based testing」の略でWeb試験あるいはオンライン試験とも呼ばれ受験者が自身のパソコンやスマートフォン、タブレットPCなどを使用して受験する試験方式を指します。

試験自体がコンピュータ操作での受験のためITパスポートを取得していることで知識だけでなく基礎的な操作も出来る証明になるため就活の際にITパスポートの有無やスコアを気にする企業も増えてきているそうです。
また以前の記事でも紹介した情報漏洩のリスクなどに関する問題もあるためリテラシーの確保にもなるため今後より一層注目する企業も増えるのではないでしょうか。