コーディングでも資料作成でも、「MECE」の意識は超重要です!

エンジニアと一言で言っても、その作業は様々です。
コーディング、設計、調査、資料作成、etc…
今回はその全ての作業において重要と言っても過言ではない
「MECE」についてに記事です。

「MECE」とは?

「MECE」は「Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive」の略で、
「漏れなく、ダブりなく」という意味です。
ロジカルシンキング(論理的思考)とセットで出てくることが多く、
説得力のある話をするのに大きな助けとなる考え方です。
逆にMECEを意識できていないと信用ならない話になる場合があります。
試しにその一例を見てみましょう。

MECEの活用例

簡単な例を挙げると、
どこかの会社員が自社のサービスの宣伝方法を考えていたとして、
「アンケートの結果、自社のサービスを利用しているのが、
スマホユーザーが70%、PCユーザーが30%と分かった。
だからスマホ向けの宣伝を増やすべきだ!」
と上司に提案したとしましょう。
これを聞いた上司は、
「アンケートに答えてない人もいるのでは?」
「スマホ、PC以外の利用者はいないのか?」
「スマホでもPCでも利用している人がいるのでは?」
などなど疑問を感じイマイチ良い案に思えませんでした。
その結果、上司はその報告に対し多くの指摘を出し、
会社員は「一生懸命考えたのに!」とムカついてしまいバッドエンドです。

この例で言うと、上司の疑問の通り、
考慮漏れや内容のダブりがあるために、
不透明な部分があったり不正確な内容があったりし、
その結果話が飛躍したような説得力に欠ける提案となってしまいました。
ここでMECEを考慮するとしたら、
スマホで利用する/しない、PCで利用する/しないの2×2=4分割にするなどして、
全パターンを含めて100%になるようデータの分析の仕方を変えると
利用者を「漏れなく、ダブりなく」振り分けられますね。
また、アンケートではなくGoogleアナリティクスの機能から端末情報を取得する等して
情報の出どころも漏れなく正確なものを選ぶと信頼性が上がります。
極端な例ではありますが、MECEを意識することで説得力が上がることが
イメージできたのではないかと思います。

あとはフレームワークに当てはめて考えることで、
自然とMECEを意識できるというものもあります。
業種などによって有名なフレームワークが様々ありますので、
自分の作業に関連するフレームワークが無いか調べてみるのも良いですね。

エンジニアにおけるMECEの活用

ではエンジニア場合は、どの作業でこのMECEを活かせるのでしょうか?
答えは全作業です。
コーディングに漏れやダブりがあるとバグや無駄なコードに繋がりますし、
設計書などの資料も漏れやダブりがあると信頼性が無く役に立たなくなってしまいます。
調査やその他の日々の作業についても、求められているものを正確に判断し、
最短時間でこなすことにも、MECEを意識することが助けになります。
もちろん漏れやダブりが無いか、どうすれば無くせるかを一瞬で考えるのは難しいので、
作業の前に作戦立ての時間を作ってみてはいかがでしょうか?

まとめ

「他人の資料をレビューする時は、間違いとMECEを確認するのが効率良さそう。」
と思ったのがこの記事を書いたきっかけです。
そこから逆算すると、間違いなくMECEを意識して作成した資料は
ほぼ指摘の無い信頼できる資料と言え、
それを作成した人は信頼できる作業者と評価されるでしょう。
これはただの体感で、裏付けのないただの仮説ですが、
そうだったらいいな、ということでもう少し深くMECEを勉強してみようと思います。